<京都地裁>裁判長怒る 「居眠りする人は出ていって」(毎日新聞)

 京都地裁で11日にあった点滴水混入事件の裁判員裁判で、難解な医学用語の多用のためか多数の傍聴者らが居眠りを始め、怒った裁判長が“水入り”を宣言した上、「居眠りしたい人は出ていって」とくぎを刺す珍事があった。地裁は再開後、廷内に監視役とみられる職員を配置した。この裁判では、9日間という長期日程と難解な審理による裁判員への過度な負担が懸念されているが、先に意外な形で影響が表れた。

 幼い娘3人の点滴に水を混入し、死傷させたとして傷害致死と傷害の罪に問われた高木香織被告(37)の裁判。2日目のこの日は死亡した四女の主治医らの証人尋問などがあった。地裁で最も大きい88人収容の法廷は報道関係者などを含めて約半分が埋まった。

 昼休みを挟んで午後1時10分に始まった公判で、検察官が死亡した四女の投薬状況や病理鑑定について説明。「β−Dグルカンはいわばカビの残がい」「直接の死因は両側性多発性肺動脈内血栓塞栓(そくせん)症」などの専門用語を連発した。すると約40分後、増田耕兒裁判長が「10分間休廷します」と急に話を遮り、「あちこち居眠りしている」とやや声を荒げた。

 再開後、検察官は「基礎資料の説明でどうしても単調になってしまう。もう少しご容赦を」と釈明。関係者席と傍聴席の間にある扉付近には休廷前までいなかった地裁職員が陣取り、傍聴席の様子に目を光らせた。

 一方、裁判員6人は午後4時半の閉廷まで目をしっかり開けて聞いていた。しかし、四女の主治医への質問はなく、検察側、弁護側、裁判官が病状の変化を詳細に尋ねた。【熊谷豪】

【関連ニュース】
足利事件:「誤捜査を正すのも公判」弁護人、最高検で講演
鳥取連続不審死:捜査本部が解散 半年間にわたる捜査終結
京都地裁:裁判員6割の辞退許可…9日間の審理が影響?
裁判員制度:「審理に入るまでに時間」最高裁長官が懸念
大分地検:裁判員裁判対象の強姦致傷で起訴

PC転売で4千万円詐取 電気機器開発会社の元社員を逮捕 (産経新聞)
着服金返すため、再び着服の疑い 元総務部長逮捕(産経新聞)
<葵祭>御禊の儀 心身清め、本番を待つ…京都・上賀茂神社(毎日新聞)
ほめられたら要注意…多額現金請求の悪徳商法(読売新聞)
<強盗>カレー店に男3人侵入 130万円奪う…前橋(毎日新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。